Azul図書室 今まで読んだ本の「自己の記録」であり、誰かの目に留まり手にとって読んで頂けたら、さらに嬉しいとても私的な「ブックコーナー」でもあります。時間つぶしにお立ち寄りください。
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あんまりいい思いすると、後が辛いんです。
かなり昔に、この小説の映画化作品をNHKだったかで見たことがあります。主人公は高峰秀子だったとおもいます。クールでものうげな横顔が印象に残ってます。ただ、こたつでごろごろしながら見たのがいけなかったのか、そもそもそういう映画だったのか、ところどころ睡魔に襲われ、ふと目を覚ますと主人公の男と女がぐだぐだやってるんですね。で、また少し眠って目を覚ましてみても、取り立てて改心してる風でもないんです。物語は戦時中のヴィエトナムから始まります。ダナンの美しい森の中で夢のような恋に落ちた男と女が、敗戦とともに日本に戻り、行き場のない心と体をただただ堕としていく。最期を、雨が永遠に降りつづくかのような屋久島で迎えます。女がみんな死んじゃって男が濡れ雑巾のように生き残るんですね。ああ、こいつはこんな風に80歳まで生きるんだなあ、なんて。不思議に映画はあれだけ眠りながら観たのに、ちゃんとストーリーを覚えてた!林芙美子の文章力と、ストーリーテリングの巧みさのせいかもしれない。こんな小説家がいたんだ、日本に。
かなり昔に、この小説の映画化作品をNHKだったかで見たことがあります。主人公は高峰秀子だったとおもいます。クールでものうげな横顔が印象に残ってます。ただ、こたつでごろごろしながら見たのがいけなかったのか、そもそもそういう映画だったのか、ところどころ睡魔に襲われ、ふと目を覚ますと主人公の男と女がぐだぐだやってるんですね。で、また少し眠って目を覚ましてみても、取り立てて改心してる風でもないんです。物語は戦時中のヴィエトナムから始まります。ダナンの美しい森の中で夢のような恋に落ちた男と女が、敗戦とともに日本に戻り、行き場のない心と体をただただ堕としていく。最期を、雨が永遠に降りつづくかのような屋久島で迎えます。女がみんな死んじゃって男が濡れ雑巾のように生き残るんですね。ああ、こいつはこんな風に80歳まで生きるんだなあ、なんて。不思議に映画はあれだけ眠りながら観たのに、ちゃんとストーリーを覚えてた!林芙美子の文章力と、ストーリーテリングの巧みさのせいかもしれない。こんな小説家がいたんだ、日本に。
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