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Azul図書室 今まで読んだ本の「自己の記録」であり、誰かの目に留まり手にとって読んで頂けたら、さらに嬉しいとても私的な「ブックコーナー」でもあります。時間つぶしにお立ち寄りください。
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大阪には、「モノレール文庫」っていうのがあります。大阪北部を東西に走るモノレール。大阪空港(伊丹空港)から、門真南までかな。その各駅には、乗降客が不要な本を寄贈できる、そう、モノレール文庫っていう小さな本棚があるのです。時々掘り出し物があるのですが、今回は「林芙美子全集」。タイトルの「放浪記」をはじめ、前述の「浮雲」も入っているし、初期の頃の詩もあっての、なかなか充実の内容。
さて、その「放浪記」ですが、日記形式で、自伝的要素の強いフィクション。その投げつけるような、素っ気ないような、執念深いような構成と文体は、読むものを翻弄します。元祖ワーキング・プアってやつだし。そのスピード感や、故郷を弄るような切なさは、一度体験する価値はあります。

なお「森光子のでんぐりがえし」は、「放浪記」とは一切無関係。
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