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Azul図書室 今まで読んだ本の「自己の記録」であり、誰かの目に留まり手にとって読んで頂けたら、さらに嬉しいとても私的な「ブックコーナー」でもあります。時間つぶしにお立ち寄りください。
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国書刊行会の「新しい台湾の文学」シリーズは、いつも新刊を心待ちにしている。「台北ストーリー」「古都」「鹿港から来た男」「ヴィクトリア倶楽部」「客家の女たち」「自伝の小説」「荒人日記」「星雲組曲」、そしてこの「台北人」。2000年代の私の読書世界を彩った本たちである。これらの台湾文学シリーズを手に取るたび、台湾の、中国の、そして日本の新しい顔を、私は知っていく。「台北人」は、戦後大陸から故郷を追われて台北に生き延びた「外省人」たちの物語。「外省人」を、「悲情城市」的にのみ見ることはできない。このシリーズ、英米文学翻訳ブームのような華やかさはないけれど、ぜひぜひ今後も、台湾の素晴らしい作品を届け続けていただきたいものです。

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