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Azul図書室 今まで読んだ本の「自己の記録」であり、誰かの目に留まり手にとって読んで頂けたら、さらに嬉しいとても私的な「ブックコーナー」でもあります。時間つぶしにお立ち寄りください。
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益田ミリといえば、このブログでも書いたことのある「結婚しなくていいんですか」の著者だから、もしかして重くなるかも、って思ったんだけど、私もひとり旅を何度かしているので、共感できる部分と、んー、ちょっとめんどくさいなぁ、こ の人、って思う部分と、もっとモノを知っといた方がいいよ、とかがあったりで、やっぱり単に軽い本ではなかったです。でも、この人、1人以外の旅のとき は、それなりに協調できる人かもしれない、とふと思いました。旅に出る前よりずっといろんなことを今は知っていると思う。(ところが、この人はそれを「可 愛げがなくなった」としてしまう。この辺もちょっと理解できない私。) まあ、一人旅ができる人は、できない人より(できないというか、しようとしない人 より)よき連れとなるものです。

さて、47都道府県に生きているうちに行けるか?だーいぶ前にどの県に行っていないかどこかに書いた記憶があるのだけれど、あの時から行っていない県はひとつしか減らなかった。

「徳島県」

なので残りは...

山形県
群馬県
山口県
大分県
長崎県
宮崎県
熊本県

となった。

やっぱり九州は遠い。北海道は「函館」とか「札幌」とか行けば征服したことになるけど、九州はなぁ、ようけあるもんなぁ。

益田さんの本によると、山形県の女の人はとても感じがいいらしい。青森で聞いた評とはだいぶ違う。やっぱり実際に旅をしてみるべきなのかも。


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一枚のレコード(ビーチ・ボーイズ)について、一冊の本を書くって言うのが面白いなあと、で、出だしが著者の幼年時代の私的な回想と絡まっていたりしたので読んでみるかなあ、と。
このCD、実は持っているのですが、私は彼らのファンでもヘビーリスナーでもないため、ほんまファンの人には申し訳ないけれども、何の印象もなく、ああストリングスとか入ってるなあ、サーフィン・ルンルンルンじゃないなあ、くらいしかわからなかった。この本を読んでもわからない。多分、読みながら聴くと面白いかも知れない。そういう意味で、そうか、この本は面白い。確かにあのコード進行やハーモニーは唯一無二だろう。
ビーチ・ボーイズが兄弟従兄弟中心にできていて、当初マネージャをしていた父親がけっこうひどいやつで、で、「Cocomo」はビーチボーイズじゃない、っていうこととかもわかります。

そうそう、何か翻訳が硬くて読みにくいなあ、って思っていたら村上春樹氏。うーん。。。



追記: このCDが発掘されたので聴いております。山下達郎さんのライナーノーツが付いていました。

「The Bath」と「A Small,good thing」。最初の課題が「The Bath」だった。淡々とした、短いセンテンス。言葉を補足するべきか、原文のリズムを保ち、意訳を避けるか、とにかく、私の翻訳レベルでは手に負えない代物だった。先生はその後、「A Small, good thing」を課題とした。 同じ作家の、同じ小説。ただ、そこには登場人物の感情、終末、がはっきりと書き込まれていた。 「どちらが好きですか?」

と両方の課題のレビューが終わった後に、聞かれたのを 覚えている。

私は、「The Bath」を選んだような記憶がある。他の生徒は 「A Small,good thing」を選んだ人が多かったような覚えもある。舞台となる病院の、冷たい床の温度が感じられるような、前者の文体に、好み、というより、衝撃を感じたのかもしれない。 その後、この小説家のこれらの作品を含んだ翻訳が、次々と出版され、私はすぐれた翻訳を手にし、また違った印象を受けることになる。

小説家は、「レイモンド・カーヴァー」
翻訳者は、「村上春樹」

翻訳学校の課題で上記の作品を取り上げた頃、何故これら 2作品がこれほどまでに違うのか、作家が歳を重ねて、手を入れたくなったのか、ぐらいに考えていた(講師もその理由については述べなかったと思う。)。ただ、このような例が日本文学に、いや、世界の文学にそうは存在しない。 この謎を解く(とっくに解かれてはいたのだけれど) 本がこれ。「月曜日はみんな最悪というけれど」。 そこにはスキャンダルらしき騒動の顛末も書かれていが、村上氏やリチャード・フォード氏の、カーヴァーへの深い敬愛が確認できる。遠いどこかに置き去りにしていた。翻訳スクールに通っていた日々。辞書に首っ引きだった日々。 謎が解けて、カーヴァーの翻訳本を実家の本棚から掘り当てた。この「月曜日は最悪だとみんなは言うけれど」の中で、非常に印象的なカーヴァーの言葉がある。

「多くの人は小説家に波瀾万丈な人生、現実の世界で
苦労をする人生を求める。ちょうどヘミングウェイの人生
のようにね。ぬくぬくと大学の先生をしながら、偉大な
小説が書けるのかって言う。しかしそういうものは、みんな
ただの神話なんだ。」

その神話を作品を作る側に求める人々、その神話を信じ続けている作る側の人々。その氾濫の中にいて、「天賦」を見出すことの難しさ、そして面白さ、を感じる。


水中写真はむずかしいぞ。
池澤夏樹氏と水中写真家(っていうんだろうか)の高砂淳二氏、陸上写真家(これは言わないだろな)の垂見健吾氏が、お魚人ジャック・マイヨールと過ごした至福の3週間をルポルタージュした本。マイヨールが死ぬ前に買って、死んだあとなんか読む気がしなくて、でふと人を待ってる間に読み始めたらすごく楽しくて。「じゃあ何故死んだんだろ。」って少し思ったけど、それからすぐにやめた。3週間で人のことなんかわからない。1年かけても、一生かけても、人には絶対わからない部分がある。それをあれこれ考えたって結局「邪推」に過ぎない。ジャックが楽しくイルカと戯れ、クジラに添う姿が確かにあったのだ、それだけでいいような気がした。でも、クジラはすごい。彼らが地球を制覇してもおかしくないのかな。でも、しない。そんなことには興味がないから。て、書きながら昔給食で出てきた鯨の竜田揚げ風が妙に懐かしかったりする、ちっちゃい、ちっちゃい、わたし。


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