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Azul図書室 今まで読んだ本の「自己の記録」であり、誰かの目に留まり手にとって読んで頂けたら、さらに嬉しいとても私的な「ブックコーナー」でもあります。時間つぶしにお立ち寄りください。
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その昔、マザーグース・ブームっていうのがあった気がする。スキー場の人気おみやげもの店の名前だったかしら。。。

何らかの理由で(今はもう覚えていない)、Mother Gooseを毛嫌いし、英文学を専門としていても見向きもしなかった。なんか、マザー・グーズがぁ、とかいってる女の子女の子するのがイヤだったのかも。

失礼しました。

そんなものではありません、Mother Goose。私が若い頃より慣れ親しんできた音楽・文学・映画、Mother Gooseのフレーズがここらそこらにちりばめられている。

児童英語の勉強をして、私はあまりにも知らんなぁ、と思って読んでみました。でもこれは氷山の一角(使い方は間違っていると思う。)。スカボロフェアの Parsley, sage, rosemary and thyme を口ずさんでいたら、先生にそれもマザーグースよ、って教えていただいた。世界一美しいフレーズ&メロディのひとつだと思っていたから、ちょっとびっくり。

人間、思い込みや偏見にまとわりつかれると、大事なものを落としてしまう。

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この絵本の日本語版を、その昔、結婚する友人にプレゼントしたことがありました。
英語版をゆっくり読んでみたい、と購入。と、気になる点が一箇所あった。
仲良しの白ウサギ(雌)と黒ウサギ(雄)が、いつものように遊んでいるのですが、時おり黒ウサギが沈んだ顔をする?「どうしたの?」と白ウサギが何度も訊くと、ようやく彼は答えるのです。

「自分の『望み』について考えていたんだ」
「望みって何?」
「ずっと君と一緒にいられたらなぁって」(I just wish that I could be with you forever and always.)
「・・・、そのことをもっと一生懸命願ってみて」

さて、そこで黒ウサギはもっと一生懸命考えて、こう答えます

「I wish you were all mine.」

「君のすべてがボクのものにならないかなぁ」 まあ普通に訳すとこうです。ところが日本語版のほうは、ひとつ前のセリフとあまり変わらず、「ずっと君と一緒にいられたらなあ」みたいになってます。

ボクのもの、っていうと、一部の過激なフェミニストたちの攻撃に合うからなのでしょうか。

まあそんなことを考えながら読むのもよし、ただただキュートなウサギたちの絵にこころ和ませるのもよし。
日本語版のタイトルは「しろいうさぎとくろいうさぎ」です。

2007の2月に亡くなられたヴォネガットさんの遺作です。こういう作家さんがいるからこそ、アメリカはまだ大丈夫なのでしょう。→ こうゆう作家さんがいたからこそ、アメリカはまだ大丈夫だったんでしょう。
スロータハウス5」は、ぜひ、本当にぜひ。


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